小説 明日のことは過去のこと (2の27)

神が、医療室で待っていると、
しばらくするとナアムが、着替えを終えてやってきました。
「起動時の注意することを、あなたに言っておきたかったのです!。」
神はそう言うと、起動時に注意することを、ナアムに教えたのでした。
「ではこれから食事にしましょう!。」
「申しわけありませんがわたしのところには、料理長はいませんので、
自動調理器による料理しか出せません!。」
神は、少し笑みを浮かべて言いました。
そして二人は食堂に入ったのでした。

「自動調理器の使い方を教えますので、
自分で試しに、作ってみていただけませんか?!。」
「私の宇宙船では、お客を出迎えるような設備や、
対応するようには作られていませんので、申しわけありません!。」
神は申し訳なさそうにナアムに言いました。
「いいえ!。気にしないでください!。」
「医療器械を操作させてもらい感謝しています!。」
ナアムはそう言うと、神から自動調理器の使い方を教わったのです。

食事を済ませた二人は、また医療室に戻ったのでした。
ナアムは再び人間ロボットを使い、治療を試したのです。
何度も何度も治療を試して、
この医療器械に慣れようとしたのでした。
ナアムは休憩の時間に、ナアムたちの新しい医療器械の図面を、
神と相談しながら書いたのでした。
神が予定して、ハーンに言った72時間が経とうとしていました。

「これから一旦、あなた方の宇宙船に戻って、
図面を見てもらいましょう!。」
そう神はナアムに言いました。
「そうですね!。」
「この医療器械の改良の図面も、技術者たちに見てもらって、
すぐにでも作ってもらえればよいのですが!?。」
ナアムも戻ることに賛成し、
ふたりはナアムたちの宇宙船に戻ったのでした。

神とナアムが戻ると、ハーンは会議室に技術者たちを集めて、
二人が書いた図面をスクリーンに映し出し、
ナアムがことばを加えながら、新しい医療器械と、
神の宇宙船ににある医療器械の改良の図面について、
説明したのです。

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小説 明日のことは過去のこと (2の26)

二人はお互いを気づかいそう言いました。
「ではもう寝ましょう!。」
神はそう言うと、ナアムを特別室に案内したのです。
「この部屋には、すべて一通り必要なものは揃っています!。」
「もし何か必要なものがあったら、このモニターで連絡してください!。」
「あなた方の種族は6時間の睡眠が必要となっていますが、
それでいいですか?!。」
神がナアムに尋ねました。

「はい!。6時間あれば大丈夫です!。」
ナアムがそう答えると、
「申しわけありませんが、この部屋はロックされて6時間後に開きます!。」
「そのあいだは、この部屋から出ることはできません!。」
「承知してください!。」
神がそう言うと、
「わかりました!。
あなた一人ですべてを管理しているのですから、当然でしょう!。」
ナアムはそう言って、笑みを浮かべたのです。

「では6時間後にまた会いましょう!。」
神がそう言うと、
「では6時間後に!。」
ナアムは、そう言って神に向かってお辞儀をしたのです。
神もお辞儀をすると、特別室から出て行ったのでした。
ナアムはベッドの置かれている部屋に行きベッドに横になると、
そのままぐっすりと眠ってしまったのでした。
その頃神も、自分の部屋に行き、
ベッドのある部屋のベッドに横になると、ぐっすりと眠ってしまったのでした。

宇宙船内にあるセンサーで、人の動きが検知されなくなったので、
神とナアムのいる部屋以外では、自動で照明が消されたのでした。
やがてベッドのある部屋のセンサーが、二人が寝たことを感知して、
二人の部屋は、足元を照らす照明以外すべて自動で、消されたのでした。

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小説 明日のことは過去のこと (2の25)

「基本的治療がごく普通にできるまで、
がんばって慣れてください!。」
はそう言ってナアムを励ましたのでした。
ナアムは医療室に戻り、また人間ロボットのスイッチを入れ、
起動させて、基本の治療を始めました。
ナアムは一生懸命、この医療器械の基本的治療法を、
何度も繰り返し、おこなったのでした。

ナアムが医療器械の基本治療を、何度も繰り返しおこなっている頃、
は、テレパシーわざを削除する治療の、改良するところの図面を、
一生懸命書いていたのでした。
コンピュータを使い、
ナアムたち種族のことばに翻訳したものも、用意しました。
彼らの力を借りて、改良の基盤と、
付属する部品を作ってもらわなければなりません。
できた図面を持ってナアムのいる医療室に向かったのです。

医療室に行くと、ナアムは一生懸命に、
基本治療をおこなっていました。
は、ナアムがひと区切り終えるまで、しばらく見ていました。
ナアムが終えたのを確認すると、は言いました。
「だいぶ慣れてきたようですね!。」
「より早く、手際も良くなってきました!。」
そう言われたナアムは、
「ありがとうございます!。」
「自分でも、だいぶ慣れてきたのを、実感しています!。」

「ところでこの翻訳した図面で、
あなた方の技師は、理解できるでしょうか?!。」
そう言ってナアムに図面を見せました。
「ちょっと見せてください!。」
「改良する基盤といろいろな部品ですね!。」
ナアムはそう言うと、
「これはじっくり見たいので、
会議室をお借りしたいのですが良いでしょうか?!。」
そうに願い出たのです。

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小説 明日のことは過去のこと (2の24)

「この人間ロボットは、
あなた方種族のことばのみ命令を受けるのですか?!。」
「はい!。そうです!。」
「複数の者の命令に従いますが、この人間ロボットは、
指令室勤務の者の命令しか受け付けないよう設定されています!。」
「では始めますがよろしいでしょうか?!。」
ナアムはに言いました。

「では始めてください!。」
がそういうとナアムは、人間ロボットに病気の種類と、
その症状の設定を行いました。
するとすぐに、人間ロボットにその症状が現れ、
病気になった人間と同じ状態になったのでした。
この医療器械を操作して、人間がなる基本の病気に対しての治療を、
次々に設定を変えて治療をしたのでした。
じょじょにナアムはこの医療器械に慣れてきて、
より早く治療をおこなうことができるようになっていったのです。

その様子を見守っていたは、
人間がなる、基本的病気治療が済んだことを確認すると、
ナアムに言いました。
「だいぶ慣れてきたようですね!。」
「始めたときよりだいぶ早く、より手際よくできるようになりました!。」
「少し休憩しましょう!。」
「飲み物を用意してあるので行きましょう!。」
にそう言われたナアムは、
「はい!。この医療機械は使いやすく作られているので、
治療がしやすいです!。」
「では休憩します!。」

ナアムはそう言うと、人間ロボットの起動スイッチを切り、
ベッドに寝たままにして、と一緒に食堂に向かったのでした。
食堂に入るとは言いました。
「この飲み物は、私が”おみあげ”として持っていった、
あなた方には評価が良くない、バナナとりんごを絞って
少し甘みを加えた飲み物です!。」

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小説 明日のことは過去のこと (2の23)

「われわれの医療レベルは、
あなた方にくらべるとたいへん低いことがわかりました!。」
ナアムがそう言うと、
「いいえ!。そうではありません!。」
「私が医療室を見た限りでは、医療レベルは問題ありません!。」
「ただ、医療器械やそのほかの医療機器は、
より進化したものにはなっていないだけです!。」
「使いやすいように進化すれば、小さくするべきところは、
しなければなりません!。

「とにかくまずこの医療器械の機能を説明しましょう!。」
「会議室に行きましょう!。」
神はそう言うと、ナアムと二人で会議室へ向かったのです。
ナアムは神からそこでスクリーンを使い、
医療器械による、さまざまな治療のやり方を学んだのです。
まずかれらナアムたち種族と、神たち種族の、
テレパシーわざを削除することについての、
考え方の違いを説明したのでした。

「あなた方種族は、犯罪者を完全に犯罪を犯さない者と、
犯した者とを区別しているようです!。」
「ですので、あのような特殊な別の装置として造り上げたのでしょう!。」
「治療のいる者としてとらえれば、犯罪者専用の医療器械を、
わざわざ新たに造る必要はないのです!。」
「船団長のハーンにも申し上げたのですが、
われわれの犯罪者は、地球に送られるのが決まった者は、
その時点でテレパシーわざを削除し、記憶も削除されて、
流刑地である地球に送り込むのです!。」

「あなた方種族の犯罪者も同じにそうしてから、
流刑地の土地へと送り込むことを条件に許可をしたのです!。」
神はそういったあと、通常の医療器械として使う方法を、
スクリーンを使い説明したのです。
「ではこれから実際に人間ロボットを使い、
治療方法を試してみましょう!。」
神がそう言うと、

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小説 明日のことは過去のこと (2の22)

「はい!。うまく改造できたのですが、
テスト飛行の時間が少なくて、今そのテストもできました!。」
「もっと長い距離の飛行テストが、必要と考えています!。」
「この程度の距離の飛行テストは、もうすでに何回か済んでいます!。」
「しばらくのあいだは、
医療器械のほうに集中しなければなりませんので、
この宇宙船のテスト飛行も中止になります!。」
ナアムはそう言うと少し笑みを浮かべました。

小型宇宙船の出入り口に着きました。
センサーで感知して入り口が開き、中に入ったのです。
「着きました。ご苦労様でした!。」」
「では搭乗口を開けてください!。」
神がそう言うとナアムは搭乗口を開け、
二人で神の管理する宇宙船に入ったのでした。
「あなた方の宇宙船の半分。いや!、3分の1以下の大きさしかありませんが、
私のとってはここが今は、”ふるさと”のようなものです!。」

「では、これから中を、案内しましょう!。」
神はそう言うと、ナアムがしてくれたように、
丁寧に中を案内し説明したのです。
ほとんどを案内説明して残っているのは、
緊急脱出用宇宙船と、医療器械でした。
「これは面白い格好をしていますね!。」
「岩の破片か金属の破片のようです!。」
「これはいったいなんですか?!。」
ナアムが興味を示し神に聞いたのです。

「これですか?!。」
「これは、緊急脱出用宇宙船です!。」
「万が一のためのものです!。」
「これを使うようでは困りますが!。」
神はそう言うと少し苦笑いをしたのです。
「では内部は見せてもらえませんね!。」
ナアムは残念そうに言いました。

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小説 明日のことは過去のこと (2の21)

「わかりました!。」
「最新の医療器械をよりよい器械にするために、
の管理する宇宙船に行ってきます!。」
そう言うと、ハーンに向かってお辞儀をしたのでした。
ハーンはに言いました。
「ナアムのことをよろしくお願いします!。」
「この先、長い間使っていく医療器械ですので、
じっくり良い器械を作るために、
何日かの滞在の許可をお願いします!。」

そう言って会釈をしたハーンに対しては、
「わかりました!。私が良いと思う提案は彼にしてあげましょう!。」
「一応、地球時間で3日、約72時間ほどは必要と思います!。」
「延長する場合は、こちらに連絡を入れます!。」
「それでよろしいでしょうか?!。」
と言いました。ハーンは、
「承知しました!。」
そう言いにたいしてお辞儀をしたのです。
もお辞儀をしました。
そしてとナアムの二人は、会議室を出て、
ナアムの宇宙船がもうすでに置いてある、
この宇宙船の出入り口まで歩いて行ったのです。

歩きながら、とナアムは話をしました。
「久しぶりです!。」
「ほかの種族の宇宙船に行くのは!。」
ナアムが言うと、
「私はあなた方が初めて遇った異星人です!。」
「でも初めて遇ったのがあなた方でとても幸運でした!。」
「もし、母星と戦争をした異次元異星人だったら、
私はもう殺されていたでしょう!。」
「私の今いる宇宙船には、戦闘設備は最小限に抑えられています!。」
「この星地球は、われわれ銀河の一番はずれにあるのです!。」

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小説 明日のことは過去のこと (2の20)

神はふるさとの母星を出てから宇宙船内では、
自動調理機械の調理したものしか食べていなかったので、
その見事な手さばきに、興奮すら覚えたのでした。
そして神は久しぶりに食べた、本格的な料理に満足したのでした。
夕食が済むと指令室勤務の3人は、すぐに指令室に戻りました。
今日が休日のニョライは、自分の部屋に戻りました。
神とハーンとナアムの3人は会議室に場所を移して、
今後のことについて、話し合うことになりました。

「これからの予定なんですが、
このような計画でとりあえずは、進めていきたいと思います!。」
「進めていくうちに不具合が出てきたら、
またそれに合わせて変更したいと思います!。」
そう言ってナアムは計画書をひろげてみせたのです。
そこには、種族のことばでかかれた計画書がありました。
ナアムは計画書の説明をスクリーンを使って、
神に説明したのでした。
神は感心しながら短期期間にすばらしい計画書を作成した、
ナアムの説明を聞いていました。

「ですので、現在ある医療器械を改良するのではなく、
新しく神の意見を取り入れた最新の医療器械を、
作ることを提案いたします!。」
ナアムはそう言ってこれからの計画を説明し、
提案をしたのでした。
それを聞いていた、ハーンはうれしそうに言いました。
「ナアム!。君の提案は今後の事を考えており、実にすばらしい!。」
「基本的にはこの計画でいき、
修正するときにはまたそのときに考えよう!。」
「では、君の新しい医療器械を作る提案を許可します!。」

ハーンにそう言われたナアムは、うれしそうに言いました。
「ありがとうございます!。」
「この計画を進めていくには、神の協力が必要ですので、
船団長からも改めて、神に協力の要請をお願いします!。」
そう言い終わると、ハーンに向かって深々とお辞儀をしたのでした。
「そうですね!。私からも神に協力の要請をしましょう!。」
そう答えると、
「神よ!。今後この計画を進めていくには、
あなたのご協力が必要です!。」
「ご協力していただけますでしょうか?!。」

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小説 明日のことは過去のこと (2の19)

連絡を受けて、少し前にこの部屋に来て、
ハーンと準備担当者の会話を黙った聞いていた、
ニョライが笑みを浮かべて言いました。
「お待ちしていました!。」
そう言われたハーンが、
「だいぶ待ったかね!。」と言うと、
「いいえ!。少し前に来たところです!。」
「詳しいことはすべて準備担当者に聞いてありますので!。」
とニョライが言い、
「では私の仕事は完了したので、
あとはニョライに任せて失礼します!。」
そう準備担当者は言って会釈をすると、
その部屋から出て行きました。

そこには長方形をしたテーブルがありました。
長いほうの端の片方に席がひとつ設けてあり、
もう一方には椅子はありませんでした。
その席が船団長の席でした。
船団長の席から見て右側から順に最初は神の席があり、
次はレンゲの席でその次はニョライの席が設けてありました。
左側は、最初にナアムの席があり次はミョウホーで、
その次はアミダーの席が設けてありました。
ニョライが各人が座る席の位置を説明しました。

「では、今から神をこの部屋へご案内しに行ってきます!。」
ニョライは、ハーンにそう告げると、
部屋を出て隣の第1特別来賓室に行ったのです。
ニョライはテレパシーを使わずに、種族のことばで
入り口の電話で中に呼びかけたのです。
夕食の席の支度ができましたのでお迎えにあがりました。」
それを聞いたレンゲが言いました。
「ニョライのようです!。夕食の席の支度ができたそうです!。」
「お迎えに来たそうです!。」
そう言われた神は、
「わかりました!。今すぐに行きます!。」
「そう伝えてください!。」
とレンゲに言うと、
「神は今すぐに行くそうです!。」
そうレンゲが種族のことばで伝えました。

神がソファーから立ち上がり入り口のほうに歩いていくと、
一歩さがってレンゲが神のあとをついていきました。
部屋のドアが開くとニョライがお辞儀をしてから言いました。
今度はテレパシーを使い言いました。
「隣の第2特別来賓室に席を設けましたのでご案内します!。」
そういうと先に歩いていき、入り口に来るとドアを開けたのです。

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小説 明日のことは過去のこと (2の18)

「そうです!。」
「その調子です!。ほんとにあなたの笑顔はすばらしい!!。」
「あなたの笑顔を見ているだけで、
私の気持ちがうきうきしてくるようです!。」
神がそうニコニコしながら言うと、
「ありがとうございます!。」
「神にそう言って頂けるのが、私は一番うれしいです!。」
ニコニコしながらレンゲは言いました。

二人が楽しそうに会話をしている頃、
神の隣の部屋の第2特別来賓室では、置いてあるソファーが取り除かれ、
テーブルや食器が運ばれていました。
夕食の支度の準備をしていたのです。
準備はほとんど終わりに近づいていました。
準備をしている者たちが種族のことばで話していました。

「今日来た人はよっぽど重要人物らしいな!。」
「そうだな!。総料理長が直接料理をすることなんて、
めったにありはしないよ!。」
「どんな人物なんだろう!。」
「やっと見つかった流刑地の管理をしている人物だそうだ!。」
「ほー!?。」
その話を聞いていた準備担当者が、
「お前たち!。準備が終わったなら、
しゃべってないで早く出て行くんだ!。」

夕食の準備はできて、あとは料理を運ぶだけになりました。
準備担当者が総料理長に電話をして、
支度が整ったことを告げたのでした。
しばらくすると、総料理長が部屋にやって来ました。
料理長は準備担当者に聞きました。
「人数は7名でいいのですね!。」
「はい!。」「船団長と、副船団長と、指令室勤務の4名、
そして来賓者1名の、合計7名です!。」
「間違いありません!。」
準備担当者が書類を見て確認しながら言いました。

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小説 明日のことは過去のこと (2の17)

「今その二人の方はどうしているのですか?!。」
とレンゲが言うと、
地球で残りの人生を暮らしたいと言ったので、
テレパシーわざを使えなくして、地球で暮らすようにしました。」
「もうすでに二人ともなくなりましたが、
その子孫が私が作った””と言う地球の人たちを、
争いの無いよう統治する長の側近として、
今、地球で暮らしています!。」
は手短にそう話しました。

「そうですか!。こんな質問をしても良いでしょうか?!。」
遠慮気味にレンゲが言いました。
「なんですか?!。」
「遠慮しないで聞いてください!。」
はそうレンゲを気づかい言いました。
「ありがとうございます!。」
「では遠慮なく質問させてもらいます!。」
「ところでは、奥さんやお子さんはいないのですか?!。」

は一瞬厳しい顔をしましたが、
少し笑みを浮かべて言いました。
「ええ!。いないんです!。」
「先ほどお話したように、交代をするときに母星で戦争状態が続き、
その復興にかなりの時間がかかっています!。」
「交代要員がいつ来るのかもわからない状態です!。」
結婚は、相手がいなければできませんから!。」
子供を作るのも、相手がいなければできませんからね!。」
そう言ったあと、顔を引き締めて言いました。
「今は、地球の管理と、あなた方の流刑者を、
これからどのように管理していこうか、
そのことばかりで頭がいっぱいです!。」
「私自身のことを考えてる余裕は、ありません!。」

からそう言われたので、レンゲは立ち上がり、
「申しわけありませんでした!。」
と、言い深々とお辞儀をしたのです。
「いいんですよ!。私が何でも聞いていいといったんですから!。」
も立ち上がり、
「頭を上げてください!。」と言うと、
レンゲは頭を上げたのです。

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小説 明日のことは過去のこと (2の16)

「では!。食事のときにでも聞いてみましょう!。」
はうれしそうに言いました。
「ベッドの部屋は見たので案内は結構です!。」
がそう言うと、
「わかりました!。」
「では、特別来賓室へ戻りますか?!。」
レンゲがに訊きました。
「そうですね!。戻りましょう!。」
二人がその部屋を出ると、すぐにが、レンゲに言いました。
「部屋はすぐそこなので一人で戻ります!。」
「あなたはお仕事があるでしょうからそちらを優先させてください!。」
すると、
指令室の指令でのお世話をするように言われて来ていますので!。」
レンゲはそう言うと微笑みました。

「そうですか?!」
「では一緒に部屋まで戻りましょう!。」
が歩き出すと一歩後ろからレンゲがついて歩きました。
レンゲは部屋の近くに来ると足早に入り口まで行き、
入り口のドアを開けたのです。
が部屋に入るとすぐ続いてレンゲも入りました。
入るとすぐにレンゲが言いました。
「このソファーは右側が硬いつくりになっていて、
左側が軟らかいつくりになっていますので、
お好みでお好きなほうにお座りください!。」

テーブルが真ん中にあり手前側と向こう側に、
少し長めで大きめのソファーが置いてあり、
左右には2つづつ一人用の少し大きめのソファーが置いてありました。
「では、さっそく試してみましょう!。」
はそう言うと、いろいろと場所を変えて座り、感触をみてみました。
「硬いほうも軟らかいほうも、それなりに、感じは良いですね!。」
そうレンゲのほうを向いて言いました。
「ありがとうございます!。」
レンゲはそう言うと、会釈をしたのです。
「そこに立っていないで、こちらに来て一緒に座りませんか?!。」

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小説 明日のことは過去のこと (2の15)

「ところで改造した部屋を覗いても良いですか?!。」
するとすぐにレンゲが答えました。
「もし興味がありましたら、私がご案内いたしますが?!。」
が言いました。
「ありがとう!。」
「では!。見せてもらいましょうか!?」
「はい!。喜んでご案内いたします!。」
レンゲはうれしそうに言いました。

「夕食の時間までまだ地球時間で1時間ほどありますが!。」
「お疲れではありませんか?!。」
レンゲはを気づかい言いました。
「ありがとう!。」
「わたしは、あなたがたと違い、旅をしていませんから、
いろんな旅のあいだに起こった出来事を、
聞かせてもらいたいのです!。」
「大きな人の話は興味があります!。」

「それならば、船団長にお聞きになれば話してくれると思います!。」
「ではまず、彼らをこの船に招待したときに、
しばらく滞在するために作った、改造した部屋をご案内します。」
「今許可を取りますので少しお待ちください!。」
レンゲはそう言うと、部屋にある電話から指令室へ電話したのです。
すぐにつながり、許可を得たのです。
「許可を得ましたので、ご案内します!。」
「5つの部屋は、ほとんど一緒のつくりですので、
一つ見ればよいと思います!。」
レンゲがそう言うと、
「あなたにお任せします!。」
はそう言い、
「わかりました。では、一番近い第5来賓室にご案内します!。」
と、レンゲが言いました。

「こちらになります!。」そういうと早足でレンゲは入り口まで行き、ドアを開けたのでした。
最初通された、第1来賓室と同じようでした。
「ほんとに同じつくりのようですね!。」
はそう感想を言いました。
レンゲは、入ると足早に左のドアのところに行くと、
「こちらがトイレと、洗面所になっております!。」
入って右が洗面所で左の奥がトイレでした。
トイレと、洗面所はカーテンで仕切られているようでした。

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小説 明日のことは過去のこと (2の14)

先ほどの部屋とは入り口からして違っていました。
最初の部屋の入り口のドアは、ほとんど天井いっぱいまでの高さがあり、
幅もこの部屋の入り口の倍近くありました。
先ほどの部屋の天井には、
埋め込まれていた明かりしかありませんでしたが、
シャンデリア風の飾りのある明かりが、真ん中に大きなのがひとつ、
その周りに円盤状に光り輝いている明かりがありました。
「おお!。きれいですね!。」
と、思わずは言いました。

「ありがとうございます!。」
「私のことを褒めていただきまして!。」
レンゲはニコッと笑って言いました。
はそう言われたので、レンゲのほうを振り向きました。
確かにきれいでしたので、思わず
「この明かりより、あなたのほうが美しいと思います!。」
もニコッと笑って言いました。
「ありがとうございます!。」
に褒められてとてもうれしいです!。」
レンゲは、少し顔を赤くして言いました。

「部屋の作りは先ほどの部屋と同じになります!。」
「ちょっと!、質問しても良いでしょうか?!。」
レンゲがに訊きました。
「もちろんです!。」
「なんですか?!。改まって!。」
がそう答えると、
「先ほどの部屋なんですが、左の入り口の中のトイレと、洗面所
ご覧になりましたか?!。」
レンゲがそう訊きました。すると、
「いいえ!。見ていません!。」
そうは言いました。
「そうですか!。では、まん中のシャワーお風呂はどうですか?!」

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小説 明日のことは過去のこと (2の13)

「はい!。治療を試すために医療用の人間ロボットを2台と、
記録用機械を1台はぜひ必要だと考えます!。」
「今の時点で思い浮かぶのはそれだけです!。」
「ほかに必要と思われるものがあったら、許可申請をしたいと思います!。」
ナアムはそう答えました。
「わかりました!。それは許可します!。」
「ではほかにもあったら許可申請をしてください!。」
「神よ!。お疲れになったでしょう!?。」
「ナアム!。神を第1来賓室に案内してください!。」
「食事を一緒にとりたいと思いますが、まだ少し時間がありますので、
そちらでお待ちください!。」
そうハーンは言うと会釈をして会議室から出て行ったのでした。

「では、第1来賓室へご案内します!。」
ナアムと神は会議室を出ると、
歩いてすぐのところにある部屋に入りました。
「ここがそうです!。」ナアムがそう言いました。
真ん中に少し大きめで長めのテーブルがあり、向こう側には、
そのテーブルより長い幅の大きめのソファーが置かれていました。
左右には一人用の大きめのソファーが置いてあり、
テーブルの手前には何にも置いてありません。
ソファーの奥には3つの入り口が見えました。

「左の奥の入り口は、入るとトイレと、洗面所になっております。」
「真ん中の奥の入り口は、入るとシャワーとお風呂になっております。」
「右の奥の入り口は、入るとベッドが置いてありますので、
少しのあいだ横になられたら良いと思います!。」
そうナアムは説明すると、
「これからあなたの宇宙船に、もって行くものを、
考えたいと思いますので、これで失礼します。」
と言ったので神は、
「そうですか!?。」
「いろいろありがとうございました。」
そう礼をを述べると、
ナアムは、神に向かってお辞儀をしてから、部屋を出て行きました。

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小説 明日のことは過去のこと (2の12)

ナアムがそう言うと、
「やはりそうですか?!」
医療器械の特殊治療の面では、
神たち種族より少し遅れているのかもしれません!。」
「では、こちらの会議室に戻ってきてくれませんか?!。」
ハーンがそう言いました。
「わかりました!。」
「しかし、後片付けをしてから戻りたいので、
少し時間がかかりますけどよいでしょうか?。」
ナアムがハーンに訊きました。
「もちろんです!。」「では、待っていますので!。」
そう言うと、ハーンは電話を切ったのです。

ナアムは、さっそく休憩室にいる神のところに行き、
電話の内容を話し、後片付けが終わるまでの時間
休憩室にいてくれるようお願いしたのです。
「何かお手伝いすることはありませんか?。」
神がそう訊くと、
「いいえ、私一人でできますので、ここでお待ちください。」
そう言って、お辞儀をしてすぐに医療器械のところに戻ったのです。
地球時間で30分ほどすると、ナアムが戻ってきました。

「お待たせしました!。」
「では、さっそくで申しわけありませんが、
会議室のほうに一緒に行っていただきたいと思います!。」
そうナアムが言うと、二人で会議室に戻ったのです。
医療器械の部屋を出るとすぐに、
入り口に立っている警備員にナアムが、
”今医療器械の部屋を出たから”と、指令室に連絡するように指示したのでした。
警備員は、指令室のほうに向かって歩いていく二人を見ながら、
指令室に連絡を入れたのでした。

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小説 明日のことは過去のこと (2の11)

「では、私たちも医療室へ向かいましょう!。」
ナアムがそう言うと、
「はい!。」「いきましょう!。」
神がそう答え、二人で向かったのです。
「神に質問があります?!」
「われわれの医療器械はレベル的に、
どのぐらいの水準でしょうか?!。」
「正直に話していただきたいのですが?!。」
ナアムは神に尋ねました。

「はっきり言いましょう!。」
「私が地球に来る前の、
私が生まれた母星のレベルより、少し落ちるぐらいの水準です!。」
「しかし、通常の治療をするには、十分な設備と言えます!。」
「ただ、あなた方は宇宙空間を旅してこられたので、
ほかの惑星の微生物や細菌に対して十分な考慮をしています!。」
「ですので設備自体が少し大きすぎるのです!。」
「私の管理する宇宙船では、この医療器械の3分の1程度の
大きさしかありませんが、問題なく治療をおこなえます!。」
「私の使っている医療器械はテレパシーわざの削除を、
想定して作られていませんでしたので、
残念ながらテレパシーわざの削除は、完全にはできません!。」

「ところで、あなた方の宇宙船では乗務員は何名ほどいるんですか?!」
今度は神がナアムに尋ねました。
「船団すべて合わせると、正確ではありませんが、
3000名以上勤務していると思います!。」
ナアムがそう答えると、神は言いました。
「じつは私の管理する宇宙船には、
必要な部品を調達する設備がありません!。」
「船団長に相談しようと思ったのですがその前に、
治療に立ち会わなければならなくなったのです!。」

「現在ある医療器械を改良して、テレパシーわざを削除できる、
医療器械に作り変えたいと思います!。」
「今の宇宙船の緊急脱出用宇宙船に不具合が見つかったので、
古い宇宙船の部品を使って修理したので、
もう部品がありません!。」
「ですので、部品の供給と、医療器械のことについての
知識を持った乗務員をお借りしたいのです!。」
神はそう言うと、お辞儀をしたのです。

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小説 明日のことは過去のこと (2の10)

「ところで医療室に勤務する専任者ですが?!。」
「もし希望するものがいればそれが一番よいのですが?!。」
「君たちの中でぜひ医療室の専任者を、
やらせてほしいと希望するものは申し出てください!。」
「どうですか?!。」
そう言って5人の幹部の一人一人を見つめたハーンでした。
「希望するものはいないようですね。」
「もし治療に失敗すればその人間は廃人になってしまいます!。」
「犯罪者とはいえ、普通に生きていく権利があります。」
「彼らは、流刑地への流刑と言う罰に服するのです。」

「われわれは、の協力のもとに、
地球流刑地とすることが承認されました。」
テレパシーわざは、使えなくしてありますので、
あとはできるだけ知能を落とさずに記憶を抹消して、
地球に送るのが、われわれの責務なのです!。」
「この任務は非常に責任の重い任務です!。」
「私はナアムが一番適任だと思います!。」

「誰か意見のあるものはいますか?!。」
ハーンはそう言うと一人一人を見つめました。
「意見はないようですね!。」
「では、ナアムを医療室の専任者として任命します!。」
「もちろん肩書きは、副船団長のままです!。」
「流刑者の処理がすめば、また副船団長の任務についてもらいます!。」
「以上で医療室の専任者の任命を終わります!。」

「では、ナアム以外の人たちは、通常の任務についてください!。」
「”ニョライ”。君はきょう休みだったのに、呼び出してすまなかったね!。」
「いいえ!。船団長!。」
「きょうは貴重な体験をさせていただきましてありがとうございました。」
「””にも会うことができました。!。」
そういうと笑みを浮かべてのほうを見て、会釈をしたのです。
ほかの3人ものほうを見て会釈をしました。

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小説 明日のことは過去のこと (2の9)

会議室に入ると、机の上にお土産として持ってきた、
りんごとバナナの入った竹かごが置かれていました。
それを見たは、
「この果物はお土産として持ってきた物ですから、
早く食べないと味が落ちてしまいますので、
皆さんでなるべく早く食べてください!。」
と、言いました。それを聞いた船団長は、
「ではさっそくいただきましょう!。」
「ナイフで切り分けてから!。」
そのことばを聞いたナアムは、かごを調理場に持っていき、
大体4等分にして持ってきたのでした。
その間に指令室にいる4人をハーンが呼びました。

「君たちに紹介しよう!。」
「このかたが、地球を管理されている”アッダム”さんです。」
地球では””と呼んでいるそうです!。」
「われわれも””と呼べばよいそうなのでそう呼んでください!。」
そうハーンが言うと、4人が答えました。
「わかりました。」「承知しました。」
「ごっつあんです!。」「どすこいどすこい!。」
(ちょっと遊んでしまいました!!。)

よ!。彼らを紹介しましょう!。」とハーンが言いました。
「彼らは、船団指令室勤務で、船団長代理を兼任している、
優秀な幹部たちです!。」
「彼の名は、”ミョウホー”と言います!。」
そう紹介された彼は、お辞儀をしました。
「彼の名は、”アミダー”と言います!。」
そう紹介されたもう一人の彼も、お辞儀をしました。
「彼女の名は、”レンゲ”と言います!。」
そう紹介された彼女も、お辞儀をしました。
「彼女の名は、”ニョライ”と言います!。」
そう紹介されたもう一人の彼女も、お辞儀をしました。

「今現在、地球で取れる果物で私が特に気に入った2種類の物を、
”にいただきました!。」
「みんなで食べてみてください!。」
ハーンがそう言い終わると、が言いました。
「ドアの外で警備をしている人にも差し上げて食べてもらってください!。」
そのことばを聞きハーンは言いました。

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小説 明日のことは過去のこと (2の8)

「では中に入りましょう!。」
ナアムがそう言ってから、
二人で次の入り口の前に立つと左右にドアが開きました。
「この器械がわれわれ船団の中で一番医療水準の高い、
遺伝子レベルの治療ができる器械です。」
「これから先、地球に犯罪者を送り込むのにあたり、
遺伝子レベルの治療をする専任の者を、
現在、幹部の中で選別中です!。」
ナアムはそう言うと、医療器械の説明をしました。

「細かいところまで説明いただきまして、ありがとうございました。」
「そうですか!?。」
「専任でやっていただいて、なれてくれば、
だんだん治療がスムーズにできるようになりますから、
それのほうがよいと私も思います!。」
と、神は言いました。
「あなたのように、遺伝子レベルでの治療になれた方が、
そう言ってくださるのなら、間違いないでしょう!。」
ナアムがうれしそうに言いました。

「テレパシーわざが使えなくしてあれば、記憶力を落とさずに、
過去の記憶を消し去るのは、そんなに時間はかかりません。」
「慣れてくれば、スムーズに早く、できるようになるでしょう!。」
神は、医療器械を見て、その説明を聞き安心したのか、
うれしそうに言いました。
「では、もうこれくらいでよろしいでしょうか?!。」
「船団長が指令室で待っておられるので、
そちらに、向かいたいのですが?!。」
ナアムがそう神に訊きました。
「長い時間、ありがとうございました!。」
「では、参りましょう!。」

神がそう言い終り、
二人で入ってきた入り口に立つと、ドアが左右に開きました。
部屋に入ると自動でドアが閉まり、二人は、身に着けていた服を脱いで、
ケースに戻すと次の部屋に行きました。
次の部屋を出ると
左右に警備員が立っている医療室に戻ったのでした。

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小説 明日のことは過去のこと (2の7)

そうナアムに言われた神は、
「わかりました!。規定に従いましょう!。」
そう言うと神は、受付のすぐ横にある身体検査室に入りました。
ナアムも一緒に入りました。
「あなたが大事そうに持っているものは何ですか?!。」
「これですか!?。」
「これは地球で取れたくだものです!。」
「お土産として持ってきたものです。」
「私の手元には、これしか数がありませんでしたので、少ないのですが、
皆さんで、少しづつでも味わっていただきたいと思って、持ってきました!。」

「もしよければ、部下に言って船長室まで届けさせておきますが、
どうでしょうか?!。」
「そうですね!。」
「では、そうしてもらえますか?!。」
「お願いします!。」
神はそう言うと、お辞儀をしました。
ナアムは携帯電話のようなものを取り出し、連絡をしました。
すぐに部下と思われる者が来て、かごを受けとると、
すぐに会釈をして、検査室から出て行きました。

検査は簡単でした。
「そこのベッドの上に、上を向いて横になっていただければよいのです。」
と、ナアムは言いました。
神が、ベッドの上に仰向けに横になると、頭のほうの壁が開きました。
その中は、トンネルのようになっていました。
ベッドはゆっくりその中に入っていきました。
そして、トンネルの中は明かりがついて、
ベッド全体がその中に入ったと思ったら、
すぐにゆっくりとバックして元の位置に戻りました。

「ご協力ありがとうございました。」
「検査は終了しましたので、これからは、中をご案内できます!。」
ナアムが笑みを浮かべて言いました。
「では内部を見せてもらいましょう!。」
神はベッドから起き上がりナアムのそばに行くと、そう言いました。

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小説 明日のことは過去のこと (2の6)

「止まってしばらくすると次の部屋に入るドアが開きます。」
「そこには、最初の部屋と同じ4つのボックスがおいてあります!。」
「服のボックスを開けて服を身に着けてください!。」
「かごも同じボックスに入っていますから、取り出してこんどは、
植物のボックスを開けて果物を取り出して、
そのかごに入れればすべて終了となります!。」
ハーンはそう説明すると、
「よろしくお願いします!。」と言って、お辞儀をしたのでした。

「わかりました!。では検疫を受けましょう!。」
はそう言うと、次の部屋に入っていき検疫を受けたのです。
ハーンの言ったとおりにおこない、すべて順調にいきました。
最後の部屋で服を着て、竹かごを取り出し、くだものの入ったボックスから、
りんごとバナナも取り出し、竹かごに入れ、
そして次の部屋でハーンが来るのを待っていました。
20分ほど待っていると、ハーンが現れたのです。
「お待たせしました!。
これから、私が船団の指揮を執る、司令室へ案内しましょう!。」
ハーンはそう言うと、検疫室の出口と思われるドアの前に立つと、
自動でドアが開きました。

二人はドアを出ると一人の体のがっちりした、身長はと同じぐらいで、
ハーンと同じ種族と見受けられる人物が笑みを浮かべて、立っています。
「お帰りなさい!。船団長!。」と言うと、
頭を軽く下げまた元に戻しました。会釈をしたのです。
「私が留守中はご苦労でした!。なにか問題がありましたか?!」
そうハーンが彼に訊きました。
「いいえ!。何も問題はありませんでした!。」と、彼が言いました。
「そうですか!。それはなによりです!。」
ハーンはそう言うと、続けてを紹介したのです。

「このかたが、連絡のときに話した、
この青い星”地球”を管理されている””。
”アッダム”さんです!。」
そう言ってをハーンが紹介すると、
地球を管理しているものをと呼んでいます!。」
「””と呼んでいただければそれでよいと思います!。」
「これからいろいろと協議しなければならないことがありますので、
よろしくお願いします。!」
そうは言うと、会釈をしたのです!。

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